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そのロゴの色で大丈夫?ロゴを作るなら【配色】にも注意が必要

    今回は、ロゴデザイナーがロゴのデザインを進めていく上で、必ず覚えておかなければならない「ロゴの色」についてお話しいたします。

    ロゴデザイナーなら、ロゴの色は「CMYKカラー」で作るのが大原則

    「CMYK」とは、簡単に説明すると「C」と「M」と「Y」と「K」の色と色を掛け合わせて作る色で減法混色と言います。 ※何故減法?・・・色と色を掛け合わせると明度が減る(暗くなる)から。


    ちなみに、Cはシアン(青)、Mはマゼンタ(赤)、Yはイエロー(黄)、Kはキープレート(黒)と覚えておけばいいと思います。

    この「CMYKカラー」はオフセットという印刷方法で、印刷する時の色になります。4つのインクを掛け合わせて表現するのがオフセット印刷です。

    ロゴは色々なツールで使用するからCMYKカラーで作る

    ロゴは様々なツールや媒体で使用されます。以前は、かなり印刷物自体が多く、その印刷物に会社やお店のロゴを載せるときは、やはりCMYKのロゴデータが必要でした。Webに移行してからはロゴを印刷物にはほとんど使用しないという企業も出てきたとは思われますが、それでも、急に印刷する必要が出た時にはCMYKで作られたロゴが必要になります。

    今後は、CMYKではなくRGBでロゴを作ってくれというクライアントも現れるかも・・?

    今の時点では、ロゴマークはCMYKで作るのが良いです。ただ、今後RGBカラーやWebカラーを指定されてロゴを作って欲しいというクライアントの方も出てくる可能性はあります。ちなみに、今でもCMYKカラーとRGBカラー、Webカラーの違いをわからないで 「例えばこんな色(■ #ff00ffの色)でロゴを作って欲しい」というようなお客様は結構いらっしゃいます。この鮮やかなピンク系の色の場合はロゴの色にWebカラーを指定した場合ですがRGBカラーでも同じです。この鮮やかな色はCMYKカラーでは出せません。CMYKカラーに変換するとかなり濁った色になります。

    ただ、今後「色のことを理解した上で」あえてRGBカラーやWebカラーを指定してくるお客様は出てくるかもしれません。今後、紙媒体は一切使用しないというような業務スタイルなら十分考えられます。また、印刷技術がより発達して、RGBカラーやWebカラーを使用したオンデマンド印刷の品質が今よりもさらに向上するということも考えられます。いずれにしてもロゴデザイナーなら色の知識を習得する必要があるということです。

    logodesigner012

    クライアントがロゴの色を指定してきたときは、必ず確認を。

    クライアントがロゴの色を指定してくることは結構多いです。既に会社を営んでいてロゴマークを作る場合は、コーポレートカラーを使って欲しいということから、ロゴの色はコーポレートカラーでと指定されることはあります。

    そのような場合は、概ねロゴの指定色は「CMYKの色」で指定してもらえます。
    しかし、これから起業する「まだ一度もロゴの制作をしたことがないクライアント」の場合、「RGBカラー」や「Webカラー」で指定してくるお客様がいらっしゃいます。
    こういう場合は、必ず「その色で良いかの確認」「その色は印刷には向かないという理由」「他の色(近似色)の提案」または「その色をCMYKにするとこうなるというサンプル見本」をつけてあげた方がいいです。ロゴを作ってしまってからでは遅すぎますので!

    ロゴデザイナーになりたい方へ:イラストレーター(Illustrator)の新規作成時にカラーモードの「CMYKの確認」は忘れないで!

    イラストレーターでロゴを作るときに、新規(⌘N)で書類を作成する場合、カラーモードがCMYKになっているかを必ず確認しましょう。
    私の場合は、プリント(印刷)のA4で制作します。だいたいA4ではじめるので「最近使用したもの」の項目に登録されています。初めての場合は「印刷」の項目から選べば良いでしょう。

    Illustrator 3 1

    ロゴデザイナーになりたいなら知っておいて:「ロゴをRGBカラーで作ってしまう」と、後々大変なことに

    「RGBカラー」で作ったロゴを「CMYKカラー」に変更すると、
    色によっては見た目の色が大きく変わってしまう場合があります。

    例えば、色のことを知らないロゴデザイナーが、RGBカラーのままロゴを作ってしまい、そしてそれをクライアントに納品してしまったら大変です。
    クライアントが色の知識のある方なら気づくとは思われますが、私のクライアントの方の中には色のことはわからないというお客様も結構いらっしゃいます。

    実際にそのロゴを使って、オフセットで印刷する場合にきっとこんな想像ができます。

    印刷会社から
    「このロゴ、RGBカラーですのでCMYKに変更してもらえますか?」
    「こちらで変更してもいいですが、色の感じが変わりますけどよろしいですか?」

    そしてクライアントは色校(印刷する前に試し刷りしたような見本)や出来上がりを見て、唖然とすると思います。

    ロゴの色、かなり濁ってるけど、ロゴデザイナーに見せてもらった色はもっと鮮やかだった。同じ色とは思えない。

    ロゴデザイナーが知っておかなければいけない「CMYKカラーとRGBカラーの色の違い」

    ロゴを制作するなら、CMYKカラーとRGBカラー、WEBカラーの色の違いについては、知っておいてください。あと、特色(DICカラーやパントンカラーなど)についても。

    CMYKカラーとRGBカラー、Webカラーの違いについては、私の別のサイトで説明していますので、引用で載せておきますので、色の違いについて確認してみてください。
    「えっ、こんなに変わるのかと」思う色も中にはあります。

    重要! ロゴの色指定はCMYK(プロセスカラー)で-ロゴデザインの現場から

    ロゴジャパン

    今回はここまでとなります、最後までお読みいただきありがとうございました。