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【ロゴの知識】ロゴデザインのデータは何が必要か?

    ロゴマークのデザインが完成したら、どんなデータをデザイナーに納品してもらえばいいのだろうか?

    ロゴマークのデザインが出来上がったけれども、一体どのようにロゴを納品してもらえばいいのかわからないという方も多いと思います。何も伝えなければロゴデザイナーの判断でいくつかのデータを納品されたり、ロゴ制作サイトなどでロゴのデザインを発注した場合は、サイトのホームページ内に納品するデータの種類が記載されてると思いますが、ほしいと思うデータの種類をしっかり把握しておくというのは重要な事です。普段からパソコンなどあまり利用されない方にはデータの種類などと言われても何がなんだか、ちんぷんかんぷんかもしれませんが、ロゴを使用する媒体によって必要となるデータの種類も違うために、とりあえず下記に記載するロゴのデザインデータは受け取っておいたほうがいいでしょう。

    ロゴ納品データの種類:ロゴ作成ガイド

    最低限これだけは絶対に必要な【ロゴマークデザインのデータ:ベスト3】

    【BEST1】aiデータ(イラストレーターデータ)

    このデータはAdobe Illustratorというソフトで作成されたデータで、拡大縮小が自由自在にできるベクター形式のデータです。aiというのは拡張子を指しています。データを保存した場合にファイル名の最後尾に○○○.aiというようにaiという拡張子が付きますので、この部分で判断します。ほとんどの場合、ロゴマーク、ロゴタイプのデザインはこのIllustratorというソフトで最初に作成されます。このデータさえあれば、他のデータを作成することができる絶対に必要なロゴデザインデータですのでこれは必ず納品してもらいましょう。このデータは、主に紙媒体の制作物を作成するときに必要になってきます。特にオフセット印刷の時には必ずと言っていいほど必要です。オフセット印刷はCMYKカラーで印刷されるので、ロゴのカラーデータもCMYKカラーで必ず納品してもらいましょう。

    <注意点>このaiデータは、Adobe Illustratorという専用のソフトがないと開くことができないデータです。デザイナーはもちろんですが、外注する業者さんもほとんどは持っているはずです。しかし、依頼主の方は逆にほとんど持っていないので中身を確認することができません。ゆえに、このファイルは使えるのかと心配になると思います。ここで、注意しなければならない点が、このソフトにはバージョンがあって、バージョンに対応していないといくらAdobe Illustratorというソフトを持っていても開くことができないという点です。業者さんの中には、古いバージョンのまま使用している方もかなり多いので、新しいバージョンで納品されてしまうと、そのデータを業者さんに渡しても業者さんが新しいバージョンのAdobe Illustratorを持っていなければ開くことができません。

    そんな場合、業者さんは「○○バージョン以下にしてください」といってくると思います。従って、このaiデータを納品してもらう際は、制作者が使用している最新のバージョンと古いバージョン、Adobe Illustrator CS4くらいまでのものを必ず両方とも納品してもらいましょう。CS4とはAdobe Illustratorのバージョン名で、その後にCS5、CS6、CCと現在のバージョンになっています。

    【BEST2データ(JPEGデータ)

    jpegまたはjpgといいます。jpgとは画像データ(静止画)になります。データを圧縮して容量を小さくすることができるので重宝されているデータです。画像データで注意しなければならない点は、拡大すると画像が荒れてしまうということを覚えておいてください。このデータは画像の加工や印刷などにも使用することができます。印刷に使用する際は、ロゴは写真として扱われます。jpgデータは色々なソフトに対応しているので、確認することも容易です。拡大すると画像が荒れてしまうので解像度は350dpiの高解像度のデータを納品してもらってください。

    【BEST3】pdfデータ(確認用データ)

    pdfデータは、主に確認用のデータとして使用しますが、印刷にも対応が可能です。パソコンの環境(OS)に左右されないためレイアウトが崩れずにロゴを見ることができるデータ形式です。Adobe Readerというソフトがパソコンに入っていないと見ることができませんが、通常はインストールされていると思います。データ自体を編集するには専用のソフトが必要になりますが、プレス品質で作成されたpdfデータはオフセット印刷にも対応することが可能です。

    納品されたロゴのデータは、オンラインストレージなどに保存しておくと安心です。

    ロゴマークやロゴタイプなどロゴのデータは記憶メディアに複製して大切に保管することを心がけましょう。自分のところにも時々、ロゴのデータを紛失したので再発行してほしいという依頼が来ることがありますが、コンペなどで個人の方からロゴのデザインを購入した場合は、再発行が難しいこともあると思います。そういう場合、手元のデータが壊れたらもうおしまいです。ロゴのデータは内部ストレージ以外に各種記憶メディアやオンラインストレージなどに保管しておけば安心です。